SMDO×Rika Tsutsui interview

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SMDO×Rika Tsutsui  interview
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アートディレクター佐野みなみとヘアメイクアップアーティスト筒井りか

10年間の軌跡やこれからの展望についてに語り合う

雑誌 カタログ 広告 web媒体等で活躍するヘアメイクアップアーティスト・筒井りか氏と、SMDO代表の佐野みなみ。10年来の二人が出会いからこれまでのお仕事の軌跡を振り返りながら、アートディレクターとヘアメイクの関係性、そしてこれから挑戦したいことなどについて語ります。

 

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ヘアメイクアップアーティスト

筒井りか

 

アシスタントを経て2015年独立。Cake management所属。2023年よりFleelance。

雑誌 カタログ 広告 web媒体等で活動中。

 

WEBサイト:https://rikatsutsui0913.wixsite.com/tsutsui-rika

Instagram:https://www.instagram.com/d_zon/

note:https://note.com/rika_tsutsui

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Sano Minami Desogn Office 代表/アートディレクター
佐野 みなみ

 

1983年11月03日生まれ。東京理科大学理学部化学科卒業   東京理科大学大学院理学研究科 化学専攻中退
その後、第一種特待生としてバンタンデザイン研究所グラフィックデザイン学科入学。

C.T.T.P (現 信藤三雄事務所) インターン在籍後2009年4月より2010年4月まで 合同会社OPERA (現 株式会社ヴィーナス・スプリング ) に在籍。グラフィックデザイナーとして勤務。
2010年4月より独立しSano Minami Design Officeを設立。

2023年から3年連続でグラフィックデザイン年鑑『MdNデザイナーズファイル』にて最前線で活躍しているトップクリエイター&次世代を担う若手デザイナー255組の1人として掲載されている。

出会いと10年の歩み

佐野:私たちが出会ったのが実はもう10年以上前ですよね。

 

筒井:そうですね、あっという間に10年経ちましたね。

 

佐野:2014年にね、筒井さんが私に営業メールを送ってくれたところから、このお付き合いが始まったんですが、その時なんで私を見つけてくれたんですか??

 

筒井:たしかホームページを見させていただいて、 思い切って連絡したんですよね。 何社かアポイントを取ったんですけど、 みなみさんが本当親身に返事を返してくれて。 お返事来た!みたいな感じでした。

 

佐野:初めてもらったメールをこの前探してみたんですけど 初々しいメールをでしたね笑すごく私のことをまず褒めるところから入ってくださってるんです笑 佐野様のお仕事で、多岐にわたるご活躍を拝見いたしましたっていう。やはり褒められると、私もすごく気分が良かったので笑

 

筒井:すごくうれしいですね。 あのメールも、私はすごく時間をかけて絶対見てほしいって気持ちを伝えたくて、かなり練ってますね。

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佐野:私、独立して15年ぐらい経って、デザイン書とかにもいっぱい掲載いただく機会が増えたので、 正直フォトグラファーさんとか、ヘアメイクさんからこういうブック見てくださいっていう営業メール、すごいいただくんですよ。そうした中で筒井さんの何が良かったかというと、 10年前じゃないですか、私も独立して、5年近く経って、こうそろそろ脂が乗ってくるけれども、まだバンバン営業メールがもらえてない段階のアートディレクターだったんですね。 そんな中で私を褒めたたえるメールが来たら、気分もよく、タイミングはもうバッチリだったってことです笑

 

筒井:うれしいです。あのあとすぐにスケジュールを合わせてくださって。ブック見せまでこぎつけたのは本当に嬉しかったです。

 

佐野:ヘアメイクさんの中で独立したばっかりで営業を考えている方とか、これはもしかしたらフォトグラファーさんにも関係あるかもしれないけど、私、別に大御所じゃないけど、独立して年数が経ってる人よりかは、5年目とか3年目とかぐらいのアートディレクターにアポイントを取るっていうのは、1つ狙い目というか、営業が獲得しやすいのかなって思います。 私と筒井さんもブック見たのがやっぱり1つのきっかけになって、 そこから1個お仕事を振ってから、それで10年の付き合いでいろんな案件を一緒にやっていますね。 そういう関係性になれる可能性を秘めているので、勇気を出してメールを送るっていうのはすばらしいし、 筒井さんは私の中でドンピシャで大成功でした。

佐野:まだご招待できるような立派な事務所を構えているわけじゃなかったので、当時は新宿御苑のあたりに住んでて、近くのカフェの待ち合わせをして、そこでブックを見させてもらったよね。

 

筒井:確かアナログのブックでした。 当時はあんまりPDFとかデジタルが浸透してなくて インスタとかで作品バンバン載せるみたいな場所もなかったんで、その大きなブックをこしらえていろんなところに抱えていった記憶があります。

 

佐野:そうそう。でもそのブックが素敵だったのよね。あと作品もそうだけど、何よりすごく話しやすかった。 筒井さん自身の見た目もすごく可愛らしかった。あの時ボブっぽい感じで、 すごくアーティスト性もあって、センスもありそうな感じがありました。笑

 

筒井:ありがとうございます! 当時のブックを見返して今よりちょっとアーティスティックなコンセプトが好きだったんです。内容も私はこういうのが得意ですみたいな感じがすごくぐちゃぐちゃになってて、今思えば良かったのか、悪かったのか、、、勢いはあったけど。

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佐野:やはりそこで何が伝わってきたかというと、 そのセンスの良さや技術力というのはもちろん伝わってきて、ただリアルなお仕事ってオシャレなことばっかりじゃないから、実際にそういう時にどうなるのかなっていうのはありました。 だからこそ一番最初にお願いした案件っていうのは、割と気楽にお願いしやすい案件からスタートしたっていうところはあると思うんですけど、あれから10年ぐらい経っていろいろブックを見るときに、私が今どういう目線で見るかというと、リアルなお仕事につながるかどうかっていうところを私は見るんですよね。

 

だから今だとやはり作品作りがすごく多くて、ビジネスの実績が少ない方だと、実際のお仕事の現場でこの人どう動くのかなとか、クライアントからむちゃくちゃなオーダーがもし入った場合、 対応できるのかなとか、そういうところを考えるんですよね。 でも、ビジネスのお仕事の実績がいっぱいあって、 その上で素晴らしい作品がいっぱいあるとクライアントさんとか、ディレクターとのコミュニケーションをうまくやりつつ、 いいものを作れる方なんだなっていう。 そういう目線で今見ています。

 

筒井:だから当時のみなみさんと今のみなみさんでは、 きっと抱えているお仕事の量とか、大きさも全然違うから。 おそらく私本当タイミング良かったってことですよね。

 

佐野:お互いにね! 今の筒井さんが今の私に営業したら、 それはそれでマッチングするし、 当時の筒井さんと当時の私もマッチングしたはずだから いつでもマッチングするっていう笑

佐野:そういうところから、もう10年を経ちましたけれども いろんなことを私たちは乗り越えてきましたね。一番最初は、私がすごくお世話になっている社長さんが立ち上げた、アプリのキービジュアルみたいな撮影で、今で言うと、インフルエンサーさん的なモデルさんを撮影するという案件を、まず最初にお願いしたんですよね。そこからオーディオテクニカさんの案件だったりとか、ファッションブランドさんだったりとか、本当に広告案件からファッションブランド系から先日もカラーコンタクトのブランドのキービジュアルだったりとか。私がお願いしているヘアメイクさんが筒井さん以外にも何名かいますけど、筒井さんはその中でもやっぱりすごく数多いですよね。

10年も一緒にやってるとファッション案件で、寒くてモデルさんがいきなり泣き出しちゃうっていうような案件もあったりしてね。

 

筒井:あれはどの現場でも昔そういうことありましたみたいなこと言うと、みなさん驚かれます。

 

佐野:撮影時期が冬寒い中で海辺の荒野ってこともあったしね。

着るお洋服も割と薄手のものだったから確かにあのモデルさんは一番寒かったかもしれないんですけど、でもいろいろケアはしてね。暖房機器とか最善は尽くしたんですけど、かなり若いモデルさんで、海外の方だったんですけどね。途中で泣き出してしまうというハプニングがあってもうどうしようってなって。 今となっては伝説です笑

 

筒井:自分の中では肥やしになりましたね。今となっては。

 

佐野:そうですね、それでもなんとか 撮りきったので、そういう意味ではどんな壁が立ちはだかろうと、私たちはきっとうまくやっていけるんだろうという 自信にもつながったわけなんですけれどね。

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アートディレクターとヘアメイクの関係性

佐野:話は変わりますが、ヘアメイクさんから見た良い アートディレクターというのをちょっと聞いてみたくてですね。

どう思いますか。いろんなアートディレクターとお仕事されてますよね。

 

筒井:アートディレクターの方は、大きなお仕事だとやはり1人はいますからね。

いろんな方に会うんですけど、やはりよいアートディレクターってなると、実績があるっていうのは表面的ちゃ表面的ですけど、信頼にもつながりますよね。 あとなんだろう、クライアントさんがどういうプロダクトを今後どうやって打ち出していきたいかとか、そういうのも全部アートディレクターの方がクライアントさんとの間に入ってつなげてくださると思うんですけど、そういうものをチームに共有するときの共有の仕方がアートディレクターによって、いろんなやり方があるんですけど、主観的な感じのニュアンスの伝え方じゃなくて客観的に基づいてとか。 ベースみたいなものをしっかり組んでチームをまとめ上げてくれる、クリエイター全員が同じ方向に向けるようなお仕事の進行の仕方だったり。 そういうのがうまい方だと私は一緒にお仕事していて、良いアートディレクターだなって思っています。

 

佐野:ちなみにファッションブランドの撮影とか雑誌の撮影とかいろいろやっていると思うんですけど、アートディレクターがいる案件といない案件の割合って、どれぐらいですか?

 

筒井:そうですね。6割ぐらいはアートディレクターの方が入ってるんですけど、入っていない撮影もあります。

 

佐野:そうですよね。雑誌とかもフォグラファーさん自身がディレクションしながらっていうのも、いっぱいあると思います。アートディレクターは広告関係とか特に入ることが多いかなと思います。

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筒井:私、アートディレクターというポジションの方すごく好きなんです。

まとめ上げるのがかっこいいなと思って見てて、チームのリーダーみたいな。 だからアートディレクターという存在がいる撮影が本当に好きです。 チームの一員として、私のヘアメイクです。みたいな案件が好きなんで、自分の性格とかももちろんあると思うんですけど。 こういうビジュアルをこういうふうなところに打ち出して作りたいとかって、まとめてくれる人がいれば、だったら私は技術として、こういう風がいいんじゃないですか、 これがいいんじゃないですかっていう時にアートディレクターの方がちゃんといや、それは違うとか、そういうディスカッションができる余地が与えられると思うんです。 だから1人アートディレクターの方がいると私はこのヘアメイクとしてどんなことができるかなとか気合いが入るんじゃないですけど、なんかヨシ!みたいなりますね。

 

佐野:嬉しいですね。結局、アートディレクターって、 クライアントさんと、撮影チームとのその仲介役みたいなところもあるし、 ある意味学級委員長みたいな。

 

筒井:だから好きなんです。私は。

 

佐野:実際に、学級委員長、めちゃくちゃやってて、生徒会の副会長をやった経験もあるんでそういうのが得意な人はアートディレクターとかクリエイティブディレクターとか向きかもしれないですね。

 

筒井:やはりそうなんですね! みなみさんの現場、すごい好きなんですよ。 なんでかわかりました。その感覚かも。 学級みたいなとか。

 

佐野:そうそう。プレゼント大好きみたいな笑 。でもグラフィックデザイナー兼アートディレクターと言いつつ、 今って、自分自身が手を動かすことって、もうほぼないんですよね。 ディレクションばかりなので、こうプレゼンして、打ち合わせしての連続で。

 

筒井:最近ちょっと距離を感じます笑。

 

佐野:そんなことない!笑 。着実に、同じタイミングで着実に上へステップアップしています!

筒井:しかもコロナ禍以降、さらに働きやすくなってますよね。

 

佐野:オンラインミーティングとか、オンラインプレゼンが許される環境になっています。かなりひきこもりの私にとっては、すごく働きやすい環境にになってきましたね笑。

 

筒井:働き方が合ってますよね。

 

佐野:そうですね、時代が私に追いついてきたっていう笑。

 

筒井:最近資料の共有とかもないから、 あれなんですかね?録画した動画を、、、

 

佐野:そうそう、動画で画面収録してスタッフとかにも指示しています。

SMDO×Rika Tsutsui  interview
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筒井:あれはみなみさんの中では普通なんですか?

 

佐野:私はコロナ渦前から、いかに自分が外に出ないで自分の意思を伝えるかというのを研究し尽くして、それで動画で共有するっていうのを編み出して笑。今うちのチーム20人ぐらいスタッフがいるんですけど、 その日に入ってくれるスタッフに朝、指示動画を送って、今日はあれやってね、 これやってねっていうのを動画で収録して送ってて。あとは皆さんslackでお返事くれると。 ヘアメイクさんとか、フォトグラファーさんにもたまに動画で今回の案件はこういう感じでって動画で説明したりするんですけど、画面収録動画だと聞き返せるし、画面も見返せるし、言った言わないのトラブル対策にもなる。 コロナが始まる前からそういうのをやってたので、新しくSMDOに参加する方も、東京では今こんなことにやってるんですか?って言われて、いや、東京だからじゃなくって私だからっていう笑。

 

筒井:とてもびっくりしました笑。そこまで引きこもりたいんだっていう笑。

 

佐野:そのうちもう現場では会えない、AIみたくなっちゃうかもしれない。 その人がいないみたいな。それぐらい引きこもってます。

 

筒井:今日あえてよかったです笑。

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– アートディレクターから見た「良いヘアメイクさん」とは?

佐野:これはまず筒井さんを良いヘアメイクさんだと思ってるから、その前提でお仕事をずっとお願いしています。

すごく初歩的な話ではあるんですけど、撮影現場でたとえばクライアントさんとお話が盛り上がっちゃったりして、撮影してるのに、モデルさんの髪の毛が目にかかっちゃったりとか、跳ねてたりしても気づかないでずっと放置してる人いるんですよ。

新人さんのヘアメイクさんとかだと、もしかしたらお付き合いとかもうまくやらなきゃとか、楽しくなっちゃったとかもあるかもしれないですけど。うちの場合は動画よりスチールの方が多いのでその瞬間がとても大事なので、いくら表情がよくても髪の毛が目ににかかってたりとか跳ねていたりとか、、、。レタッチとかでなんとかできはするけど、でも気になったら入ります!と言って入るのがヘアメイクさんなのかなと。ずっとニコニコ笑って立ってるだけな人もたまにいるんですよ。そんな方は滅多にいないんですけど、それは良くないヘアメイクさんの例ですよね。

 

逆に、私がクライアントさんからいろいろリクエストを言われて、たまに目を離さないといけない時とかでもちゃんと任せられるっていう安心感があるヘアメイクさんというのは、やっぱり普通にいいヘアメイクさんだなと思うし、あとは今回どういう案件でどういうヘアメイクがいいですかっていうのを、きちんとアートディレクターに確認してくれるヘアメイクさんっていうのも私としてはありがたいんですよね、初めての方とのコミュニケーションを取るのが少し大変ではあるんですけども、積極的に聞いて下さる方だとお仕事をやりやすいな、また次にお願いしたいなと思うところはあるかなって思います。

SMDO×Rika Tsutsui  interview
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筒井:私は聞くようにしてます。とくにみなみさんには。
というのも、案件が本格的に始まる前にみなみさんってすごく資料だとか共有してくださるんじゃないですか、クライアントさんのニーズ的にも、あの方たちに向けてだったらこういう感じのメイクだとか、こういう感じのヘアスタイルだとか、髪はこれぐらい間引いててほしいとかって、みなみさんは本当に決まってるんですよね。だから特にみなみさんの現場は絶対に集中しないといけないって思ってて。

 

筒井:アートディレクターによってはその人の色があったりするから急に変えたりもするんですけど、みなみさんの場合は現場でこれどうですか?みたいなこちら側の主張をそういうのを出されるのがあんまり好きじゃないと思うんですよね。

大きい仕事をしているからこそ、そういうのはみなみさんが仕事をやりにくくさせるだけだから、しないようにと思っています。

 

佐野:ありがたいです。

もちろん事前に相談していただければ大丈夫なんですが、うちの案件って広告案件が多いので、私とモデルさんとヘアメイクさんだけで完結するものではなくて、クライアントさんがあって、代理店さんがあってっていう風に間に色んな方が入るので会社さん、クライアントさんの中でもそれぞれ役員さんの承認を得たりとかすることも多いんです。そうなった時にヘアメイクもこういう方向性で事前に行きますよっていう資料で提出してるのにいざやってみると資料と違うじゃんってなると後でやっぱりね。

 

筒井:トラブルにもなりますもんね。

 

佐野:それでも実際のモデルさんで、実際の照明で、実際のカメラマンさんに撮ってみないとわからないところもあるから、現場で判断してより良いものができるとも思っているのでご提案をいただく分にはいいんだけれども、全然違うみたいな話になっちゃうとね。笑

 

筒井:最近大きい案件も多いですしね。でもそういうだからこそ、学級代表の力が発揮されていて、どんどん大忙しなんですね。

 

佐野:筒井さんともそうだし、クライアントもそうだし、そこの安心感というか、突拍子もないことをしないっていう安心感っていうのは、結構大事なのかもしれないです。

もし何かアイデアがあったら、事前にすり合わせをして、資料で共有とかできると、安心なところはあるかもしれないですね。でも私たちが出会った頃とか、10年前とかは割とライブ感を楽しめるような案件もあったかもしれないですね。特に個人でやられているファッションブランドさんとかだと、そのファッションブランドさんと、私とモデルさん、そして筒井さんの感性があったときに、これもいいかもねっていうので、もっていけちゃうケースもあったりするので。でもさっき言ったように間にいっぱい階層があると、なかなかそこだけの判断でいかないケースもあるんです。

 

筒井:面白さがありますね。しっかり使っていただけるからこそ、慎重なものづくりが必要だったりするんですけど、私はやっぱりそういうライブ感のあるお仕事も好きです。

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– フリーランス初期の営業方法と、

今の案件獲得のスタイルの違い

佐野:何かあります?営業ってそもそも積極的にしますか?

 

筒井:いまはやらなくなってしまいました。
でもやりたいなと思って、この間みなみさんに突然ご相談をしました。新しい自分になりたいって。今は営業は本当に行かなくなってしまったんですよ。SNSとかが増えてお仕事のクレジットを見てご依頼いただくとかが多くなってしまって、あの頃のアクティブさが低迷している気がします。やっぱり人の紹介とか、そういう横のつながりで十分スケジュールが埋まっちゃうから、10年前と今と比べるとお仕事を獲得しないと生きていけないっていう感じではないんですよね。

 

佐野:営業バンバンやらないとお仕事がもらえないってわけでもない、良いフェーズにありがたくも来れたので、でもだからこそ新しい自分に今なろうとしているんだよね。

 

筒井:はい、みなみさんに相談しました。みなみさんはお仕事の仕方がやっぱり上手だから、ノウハウを知りたいなと思って。聞くならみなみさんかなと思ってご連絡しました。そしたら発信の仕方も、いろいろやってみた方がいいよとか。楽しみながら今回の対談も私的にはかなり新しいし、とりあえずやってみようかみたいな感じでお誘いいただいて。

SMDO×Rika Tsutsui  interview
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佐野:筒井さんが今までのへアメイクさんのキャリアももちろんある中で、でも今後その先の5年、10年の未来を考えたときに、現場でのヘアメイクをやるだけじゃなくて、他の道もあるのかなという、今の現場の仕事もやりつつだけれども、プラスアルファでメイクのノウハウをどこかに発信するのかとか、いろんな可能性があるっていうところを今後の自分の未来を見据えて模索している姿っていうのは、逆に私もすごく刺激をもらっています。

 

筒井:本当ですか?!すごくご活躍されているのに、まだまだステップアップできるようなそういうお話をたくさんしてくださって、私もとても感化されました。どこまで行くんですかね?みなみさんは。
でもこれ以上高いところなんてないんじゃないですか笑

 

佐野:ありますよ全然!笑
まだ法人化できてないですし、お金も出ていく一方なので悩ましいですよね。アートディレクターとかデザイン事務所も営業をどうするかという問題があって。私も過去10年に、あんまり積極的に自分から営業って、そこまでしてないんですよね。やっぱり横のつながりでリピートしていただくとか、ご紹介いただくっていうのがほとんどなんです。

 

でも去年1年だけ月30万ぐらいかけて、1年間営業会社さんにお願いして、新規の案件を獲得してもらうっていうのをやってはみたんですけれども、そこまで爆発的に案件が増えるというわけでもなかったんです。毎月30万お支払いしてじゃあ年間で考えると、営業費用にフリーランスが年間で300万円以上かけて、じゃあ獲得できた案件がこれだけでって考えると、ちょっとあんまり割にも合わなくて。そういう営業会社さんにお支払いして、案件を獲得するっていうのは、ちょっと今はまだそのフェーズではないというか、法人化とかして、もっともっと稼げるようになったらって感じですかね。

佐野:私も新たな案件を獲得したいと思うし、いい発信のアイデアが欲しいなと思っています。こういうインスタライブだって、1つの発信の手法ではありますよね。私も筒井さんもお仕事はいつでも募集しているんでお願いしますっていう笑。

 

筒井:お願いします!笑

 

佐野:私も筒井さんもnoteとか最近始めたりしたしね。

 

筒井:それもやっぱりみなみさんに感化されてですね。色んなことを吸収して挑戦してみたいです。

 

佐野:インスタライブなんて、私たちはやるようなキャラじゃなかったので、それでも一歩何か始めようということで、こうしてインスタライブをやっているわけなのでアーカイブとかで是非たくさんの人に見てもらいたいなと思ってますし、筒井さんのnoteも是非読んでいただきたいです。

 

筒井:まだまだ恥ずかしさが抜けきらず、ちょっとふざけてる部分もあるんですけど笑
乞うご期待って感じで見てみてください。

 

佐野:今後どういうことをnoteに書こうと思ってるの?

 

筒井:実は特技があって。その人のメイク感とかファッションとかでその人の心理状況まで探るのが好きな好きで得意なんですよ。今日はいつもとちょっと違うなとか、今日こんな感じなんだろうなとか、ヘアメイクをやっているとそういうのを察知するのが得意だと思うんですよ。初対面の方とかでも、現れたときのメイクの感じとかで何となくわかるんです。

 

佐野:じゃあすごい暗めの赤い真っ赤な口紅とかして、ヘアメイクも強かったらこうだろうなとか?

SMDO×Rika Tsutsui  interview
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筒井:そうですね、アイデンティティじゃないんですけど強いアイラインだったり赤い口紅をチョイスするところに、その人がどこで誰に会うかとかでも変わってくるんですけど、こういう趣味が反映されているんだろうなとか、一筋縄な印象を持たれたくないんだろうなとか。そういうのを感じたり見るのが好きなんですよ。だからそういったことを自分なりに解釈して発信できたら面白いかなみたいな。

 

佐野:それは面白いですね。

 

筒井:けっこうみなさん知らずにお顔に反映させてるんですよ。 趣味とかを。
そういうのとかを組み取るのが好きなんですよ。なので気持ち悪いかもですがけっこう見ています笑。

 

人を見かけで判断するなっていうのももちろんあるんですけど、そういう偏見とかではなく、マインドみたいなところを自分的に解釈するのが好きなんです。それをポジティブな感じでnoteに面白おかしく綴れたらなって。もしかしたら共感とか呼べるのかなって思ってます。

 

佐野:けっこう筒井さんは分析型って感じ?

 

筒井:分析型っていうよりかはエッセイ的な感じで、文字上に合わせてどうでもいいことをつらつらとしゃべってるんで、その点にフォーカスしているおかしな人だなみたいな感じで読み取ってもらえたら笑。

佐野:すごい読んでみたくなるし、WEBの雑誌とかファッション系、ビューティー系で取り上げていただけたらすごくいいと思うんで興味持っていただいた編集者の方是非!笑

 

筒井:でも本を読んでこなかった人生だったから、文章あんまりうまくないんですよ。笑

 

佐野:でも今はchatGPT先生に直してもらったり、本場の方に怒られちゃうかもしれないけど、それでもできないからストップしちゃうよりはね。そこでもガンガン発信していったほうが。

 

筒井:文章がうまい人から見たら微妙かなって思いながら、毎回noteに向かうんですけど、noteって開くと、最初にコメントくるじゃないですか。
思ったことなんて書きましょうみたいな。後押ししてくれている気がして、うまくなくてもいいかなって。それでも時間がかかるからなかなか更新できてないんですけど。

 

佐野:でも、ちょっとずつでも続けることが大事ですからね。筒井さんのnoteに乞うご期待ですね!

SMDO×Rika Tsutsui  interview
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10年間仕事を一緒にしてきて、一番印象的だった瞬間は?

佐野:なにかあります?私と筒井さんのお仕事で。

 

筒井:何だろう。みなみさんがどんどんステップアップしていく姿を10年間ずっと見てきているので、でも大事にしてるスタンスとかは全然変わってないし、人柄も全然変わらないんですよね。私なんかよりもずっとキャリアある大物ヘアメイクさんも起用できるはずなのにそれでも私を呼んでくれるのも嬉しいんですよね。

 

佐野:私の結婚式のヘアメイクもやってくれたましたよね。

 

筒井:そう!すごい嬉しかったです。
泣いちゃうのが嫌だからいつもオフィスで流れてたボサノバを起用したところも、私もめちゃくちゃ可愛い人だと思って笑。
あと猫ちゃんね、信じられないですよ。いまだに。

 

佐野:こんな猫好きになってしまったという?笑

 

筒井:はい、猫ちゃんたちと一緒に暮らし始めたって聞いた時本当に驚いちゃって。

 

佐野:確かに10年前からずっと私のことを知ってる人からすると、猫を愛でているのはちょっと驚きかもしれないですね。

佐野:結婚式のヘアメイクを筒井さんにお願いした理由もちゃんとあるんです。筒井さんの他にも何名かお付き合いのあるヘアメイクさんが式に参列していただいていて、みなさん長いつき合いではあるんですけど、結婚式のヘアメイクは筒井さんにやってもらいたいなっていうのがすごくあって。
プライベートでめちゃくちゃ仲が良すぎるヘアメイクさんとかもいるんですけど。プライベートが近すぎる人にバレたくない部分であるじゃないですか。でも筒井さんはビジネスがメインのお付き合いだからこそ、お願いしやすかった。

 

筒井:ありがとうございます。とても嬉しいです。でも今だったらもっと素敵にできると思います。笑。イベントとかあったら是非、、、!

 

佐野:そういう機会があるかどうかわかんないですけどその時はお願いします!2人ともメディアとかにももうちょっと出れたらいいなという気持ちもあるので、お互いに頑張っていけたらいいですよね。

SMDO×Rika Tsutsui  interview
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今後のお仕事の展望

筒井:仕事を始めて10年くらいになるんですけど、今後この先の10年ももちろんこの大好きなヘアメイクの仕事を続けていきたいんですけど、時代とかもやっぱり変わってくるし柔軟になにか発信したりだとか、そういう機会もあれば挑戦したいと思うし、SNSとかでももっと個を打ち出していきたいですね。

noteもまだ全然何もできてないですけど、そういう自分の好きなものを反映したメイクとか、もっと分析して提案できる側に回れるたらいいなと思いますね。何年かかるかわかんないんですけど、現場以外の仕事でも自分のやってきたこととか技術とかを発信できたらいいなって最近すごい考えていて。そのためには今できることって何かなっていうのを気負わず真面目すぎず、気楽にって言ったらあれですけど、楽しく皆さんも巻き込んでやっていけたら。

 

佐野:例えばメイクの新しいブランドを開発するブランドさんがあったとしたら、筒井さんの意見も事前にヒアリングとかして、アドバイスもらったりとか、そういう機会もあるかもしれないし、講演とかそういう機会もあれば、こういうお人柄で、しかも長い時間でもひたすら喋り続けられるっていうのを、この動画を見ていただければ伝わると思うのでもし筒井さん興味持っていただいた方はお気軽にお問い合わせしていただければ嬉しいですね。

逆にこの対談を見て、筒井さんのところからもし飛んできてくれた人がいて、このアートディレクターさん、素敵じゃん!って思ってくれたら紹介していただいて笑。

本当に素敵なヘアメイクさんなので、長いお付き合いを今後ともよろしくお願いします!

 

筒井:こちらこそこれからもよろしくお願いします!

 

今日はありがとうございました。

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